2018年11月05日

改めて、信用する必要のない数字

中学から偏差値が追放されたのが25年前
その声をあげたのが埼玉の教育委員会だったの
ですが、今となってはほとんどの中学で
模試を行うようになりました。
以前は学校で行っていた業者テスト(北辰テスト)
は会場模試となり、学校では別の模試が。

学校から偏差値を追放すると
進路指導の物差しがなくなってしまい
現場の先生も困ってしまうので結局
偏差値は必要という判断になったのでしょう。
まだ私が埼玉に来る前のことなので詳しくは
分かりませんが、学校から模試を追放させた
方々の判断は結局現場を混乱させるだけだったと
言う結論として今に至っています。

現在戸塚中では校長会テスト(南部地区テスト)が
毎年3回行われていて、それとは別の模試も
数回行われています。
原則3年生ですが、年によっては下の学年も。

校長会テストはもう10年実施されているので
それなりに信用できる模試として入試の判定材料に
使われているようです。
またいわゆる私立高校の個別相談における
確約(のようなもの)にこのテストの結果を
使う学校も増えてきました。

一方、もう一つのテストはどうかというと
こちらはどうにも???? という感じです。

まず偏差値が怪しいです。
うちのある塾生に結果を聞いてみたら
偏差値66でした。 というので
頑張ったね、と思ったのもつかの間、他の生徒も
軒並み60を超えていて先の偏差値66の生徒でも
学年順位は40番くらいでした。

いくら昔より戸塚中の学力が上がっているとはいえ
66以上の生徒が40人以上もいるとは
思えません。
正規分布に従えば偏差値66とは上位5%あたりに
相当します。 つまり戸塚中で言うと14〜5人
しかいないはずなので、誤差を考慮しても
この偏差値は明らかにおかしいです。

おそらく、きちんとした偏差値の計算式で算出した
数値ではなく、〇〇点なら偏差値〇〇 というように
予め決まっていたのでしょう。
これでは偏差値の意味がありません。
学年順位だけは意味があります。

さらにこの模試のあやしいところは
志望校判定です。

これだけ偏差値が甘いにもかかわらず
志望校判定では、他の北辰などの基準と
ほぼ同じ偏差値で判定されています。

つまり北辰なら偏差値55くらいの生徒でも
この模試では偏差値60と判定され
その数字のまま志望校判定がされています。

合格可能性100%というまともな模試では
ありえない判定が大量に見られました。
これではまったく信用できません。
ちなみにこの模試、受けた人数さえ不明です。

ということで、学校の先生から模試の偏差値
および判定が甘く出ていることを説明されて
いればよいのですが、されていないと困るので
塾生には数字は信用しないようにと話しました。

ちなみに、模試自体にはもちろん意味はあります。
あくまでも偏差値と判定は信用できないと
いうことです。

現状、埼玉県の公立高校受験生にとって
もっとも信用できるのは
何度か書いているように北辰テストです。
受けている人数が圧倒的に多いからです。
それに以前とは違い今の北辰テストは
だいぶ本番の入試形式に近づいてきました。
これも信用できる理由の一つです。

次に信用できるのは、地域限定になりますが
校長会テストです。
南部地区の場合1万人規模なので
偏差値も北辰に近い数字が出るでしょう。

正直、この2つで十分です。
全部受ければ年に10回ほど受けることに
なります。

私が塾で模試を実施しない理由は
先の10回で十分だと思っているからです。
それに、塾の人間が言うのも変ですが
塾で実施する模試は受験者数が少ないため
志望校判定や偏差値の信頼度は北辰テストには
遠く及びません。

模試を何度も実施する塾もあるようですが
それには別の理由があります。
(詳細はここでは触れないことにしましょう)



さて、先日県の教育委員会から
10月1日付での公立高校志望者数が
発表されました。
毎年この時期に第1報として発表されます。
入試に対する意識付けとしては一定の意味が
ありますが、この数字を見てどうのこうのと
いうのはまだ早すぎます。
よって毎年、ああもうそんな時期か
と思うだけで、数字については細かい分析は
行いません。 意味がないからです。

まず、そもそも10月1日付になっていますが
実際の調査はおそらくもっと前です。
去年も10月1日付でしたが去年の10月1日は
日曜日でした。
便宜上の日付を10月1日としているだけで
おそらくこの近辺で各学校から数字を集めた
というだけでしょう。

それぞれの学校で集計した日はバラバラでしょう。
去年の生徒に聞いたときは1学期に調査が
あったと話していました。
今年の3年生に聞いても、7月にあったような
ことを言っていました。
この手の調査は学校の三者面談のためにも
何回かおこなわれているようで
書いた本人たちもいつの調査が新聞に出ているのか
も分からないのが実情です。

1学期の調査となると、夏期講習前
つまりまだ入試に対してそれほど真剣に
考えていない時期の調査で
とりあえず知っている学校とか
とりあえず近い学校とか
とりあえず兄姉が行った学校
あたりを書いている生徒も多いでしょう。

実際、例年10月発表の数字はその後の調査や、
最終的な出願者数までに大きく変わります。
100人以上の増減も珍しくありません。

昨年の調査で100人以上減った近隣の高校の例を
出してみると
左が10月調査の志願者数 
右が出願者数(変更前)

浦和西  887人 ⇒ 578人
市立浦和 739人 ⇒ 491人
浦和南  664人 ⇒ 395人
与野   628人 ⇒ 478人
大宮   698人 ⇒ 484人
大宮南  550人 ⇒ 422人
大宮光陵 347人 ⇒ 205人
県立川口 595人 ⇒ 397人
川口市立 830人 ⇒ 515人
蕨    671人 ⇒ 392人
南稜   773人 ⇒ 524人
上尾   668人 ⇒ 279人
草加   634人 ⇒ 430人
越ヶ谷  781人 ⇒ 566人
越谷北  578人 ⇒ 433人
越谷南  557人 ⇒ 414人
越谷西  499人 ⇒ 391人

と近隣の学校だけでもこれだけあります。

逆に川口市立の文理スポーツのように
111人 ⇒ 281人 と大幅に
増えた学校もあります。

これは毎年のことなので、今の段階では
この数字を見て必要以上に焦ることは
ありません。

ただ川口市立は1000人超で3倍ですか・・・
ある程度予想していたとはいえ
相変わらずの人気ですね。
うちの塾生からも受けたいという生徒が何人か
いますが、2倍だろうと3倍だろうと
定員に入っていれば受かるのです。
志願者数が減ることを期待するよりも
合格できる学力を身に着けることが先決です。

まだ100日以上あります。
いくらでも間に合いますよ。
posted by Mさん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 塾のこと