2013年04月15日

もう高校入試は始まっている

中3のことじゃありませんよ。
中1のことです。

埼玉県の中学生は学校で聞いてほとんど知っていると思いましたが
中3でもあまり知らない生徒がいるようなので、書いておきます。
ちなみに当塾では面談の際に結構この話はします。
埼玉県の公立高校の合格者がどのように決まるかです。
今は昔とちがって完全に加算方式です。
とくに前期や後期、推薦や一般がなくなって入試が一本化された一昨年からは
その傾向が顕著になりました。一部の高校には部活の推薦枠が存在しますが
99%の生徒には関係のない話です。

で、加算方式というのは文字通り、複数の項目を点数化し
それぞれをたし算して得点の多い順に合格を決めるというものです。
そんなもの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが
以前は、相関評価方式というなんとも分かりにくい方法だったのです。

複数の項目というのは簡単に言うと
A 学力検査
B 内申点
C 特別活動の記録+その他の項目
D 面接

これらをすべて得点にして、合計点で決めます。
ちなみに得点は学校ごとにすべて違います。
詳細は塾のHPのリンク集から各学校の選抜基準をご覧ください。
厳密には第一次選抜とか第二次選抜もありますが
受験する方としては気にすることもないものです。


Aは入試当日のテストの結果で、これがメインであることに
かわりはありません。
しかし、意外とBとかCを軽視している人がいます。

Bは3年間の通知表です。
他の県では知りませんが、埼玉県は各学期の評定とは別に
学年末という項目があり、原則としてこれが内申点になります。
1年2年3年の得点を、学校ごとに決められた比で配分します。
後ほど例を書きます。

Cは授業以外での活動(おもに生徒会活動と部活動)を得点化したものです。
生徒会長だと何点とか、県大会優勝だと何点とか になるのですが
細かい点数の配分は非公表です。

Cのその他の項目とはおもに英検や漢検・数検などの各種検定の結果を
得点にしたものです。何級からが評価の対象になるのかは学校ごとに違います。
また出欠の記録(つまり皆勤賞など)も得点になります。


Dの面接は以前は全校で実施していましたが、進学校では形骸化していることもあり
今は実施しないところも増えています。
ちなみに時代に逆行するかのように、神奈川県では全校実施になったそうです。
正直、うちの塾が神奈川県じゃなくてよかったと思っています。
たぶん誰も歓迎していない「神奈川方式」 じきに廃止されるでしょう。


ということで、入試のテストだけ頑張ればいいわけではないということが
お分かりいただけたでしょうか。
AとDは直前の対策で少しは底上げできますが
BとCは中3の2学期になってからでは、どうしようもないということです。
中1や中2の内申を中3になってから変えることはできませんよ。

では、中1や中2の内申がどれほど重要かを書いておきましょう。

学校ごとに点数は違うので、一概には言えませんが
たとえば地元川口市の人気校、川口高校の場合

Aの内申の得点は 1:1:2 となります。
つまりオール5を基準として
各学年の満点は 45点 45点 90点  計180点満点です。

さらに特別活動とその他の項目もありますが、内申点に注目しているので
ここでは触れません。

で、これを当日の入試の得点と調整するために、1.44倍します。
何倍するかは、学校により違います。

では、ここでシミュレーションしてみます。

生徒X
中1のころはあまり勉強に関心がなく、オール3
中2になっても変わらず、中3になってやっと勉強を始めようと思っても
思うように内申は上がらず、オール3
部活が終わったころから必死になり、当日頑張ればいいや と思っている生徒

生徒Y
中1のころから将来どこを受けることになってもいいように、
少しでも勉強しておこうということで オール4
すでに勉強の習慣がついているので、たいして無理をしなくても
中2・中3でもオール4  中3になってもバタバタ慌てることもない生徒

若干設定に無理がありますが、二人とも中3の11月の北辰がB判定だとします。
では2人とも同じ結果になるのでしょうか?
中3の11月の時点での学力はほぼ同じです。

しかし、内申点を計算すると
生徒Xは 27+27+54=108 これを1.44倍して156点
生徒Yは 36+36+72=144 これを1.44倍して207点

実際には、生徒会や部活、英検なども加味されますがここではスルーします。

なんと、学力がほぼ同じはずの2人なのに、入試を受ける前の持ち点で
すでに50点以上の差がついているのです。

生徒Xが生徒Yが追いつくには、50点以上多く取る必要があります。

よく、内申は関係ない 当日頑張ればいい などと言う話を聞きますが
それは10年以上前の話で、いまはそのようなことはないのです。

たしかに当日50点以上多く取れば逆転可能ですが、中学のテストとちがい
高校入試というのはほぼ同じ学力の生徒が集まるのです。
はたしてそんなに取れるでしょうか?
50点=1教科10点だから マルを3つくらい増やすだけでいい
なんていうのは机上の空論です。
なぜなら、そんな問題は他の生徒も解けるからです。


これでお分かりいただけたと思いますが、少なくとも埼玉県の公立高校入試に
おいて内申はかくも重大な役割をはたしているのです。
北辰でAやBだったのに・・・
という人はだいたい内申が劣っている場合です。

この方式の良し悪しを論ずるつもりはありませんし
内申が大切という方式は絶対に変更されません。
内申が軽視されるようになったら、学校の授業そのものが軽視されます。
ですから公立入試において内申が軽視されることはありません。


ではどうすればいいかというと、一番確実なのは
やはり中1からしっかり勉強をしておくことです。
内申のためだけに勉強するのは感心しませんが、
少なくとも高校入試を考えたら、中3だけ頑張ればいい
というわけにはいきません。


ということで、冒頭に書いたように
中1から高校入試は始まっている ということを伝えたかったのです。


posted by Mさん at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 塾のこと
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